会長挨拶

<柏市シニア連HP会長挨拶>
新型コロナの感染症がインフルエンザ並みの5類になって2年、未だに油断はできないようですが、コロナ以前の日常がほぼ戻ってきました。去る5月22日、私ども柏市シニアクラブ連合会の定期総会が開かれ、年間の事業計画や予算が承認されて、新年度の活動が本格的にスタートしました。
間もなく梅雨入りですが、鮮やかな新緑に囲まれ色とりどりの花々が咲き誇る、何をするにも最適な季節です。各単位クラブや支部におかれても様々な行事を楽しんでおられることと思います。
私たちの活動は、「伸ばそう健康寿命、担おう地域づくりを」のスローガンの下に、数々の屋外スポーツや、健康麻雀、カラオケなどの室内レクリエーションから、地元地域の見守りや清掃などの奉仕活動に至るまで多岐にわたります。地域づくりへの貢献が認知症リスクを低減するという研究成果も報告されており、これは健康寿命の延伸にもつながるのですが、まさに鶏と卵の関係で、こうした活動も健康であって初めて可能です。
改めてフレイルにならないよう心がけましょう。頭脳活動のフレイルは認知症のリスクを生みますから、その予防に万全を尽くしたいものです。本年の「会長等リーダー研修会」では、『脳が長持ちする会話』の本を出版されて話題を呼んでいる大武美保子先生をお招きして、認知症予防の実践的な勉強をすることにしていますのでご期待ください。
このところ、高齢者の価値観や生活スタイルの多様化が進み、人手不足や物価高騰にも後押しされた就労人口の高齢化と相まって、全国共通の現象ですが、クラブ数、会員数の激減が目立ちます。こうした厳しい時代環境にあるとはいえ、いまも柏市で3000人を超える会員が日々健康寿命の延伸につながる活動に励み、高齢者の医療費や介護費用の削減に貢献していることを考えますと、私ども高齢者にとっては、これに優る社会貢献はありません。
充実したシニアライフを楽しみながら社会に恩返しをする、それが私たちの活動です。本年度も互いに手を取り合って乗り切りましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和 7年 6月
柏市シニアクラブ連合会
会長 山田 俊治